aobacosmodesign’s blog

仙台市内にある小さな設計事務所のブログです。

多賀城市 大代 S邸 改修

早いものでもう10月ですね…

10月って私にとっては試験月でした

インテリアコーディネーターや宅建

1級・2級の建築士製図試験 施工管理筆記試験などなど



昼間は暑いのに、夕方には寒くなるこの時期   

試験の手ごたえ全くなしという経験を何度したことか。。。

冷たいのは気温だけじゃないというあの、思い出したくない思ひ出



おかげさまで上記試験は全て合格したため

今年は試験はありませんでした

なので、プライベートが暇すぎて困っています




さて、今回の工事は畳からカーペットに変更した内容です

施主様は80代半ばのおばあちゃんです

採寸に行った時から床が凹んでいる箇所が数か所ありました




工事したのはこの部屋です

イメージ 1



和室のこの部屋は普段、居間として使用しているそうですが

床からの冷えが気になり、畳の上にゴザやカーペットなど

敷物を5枚も敷いているとのことでした

まぁ、5枚なんてそんなに敷いてないだろ~と思っていたんですが

工事前に掃除をしたら本当に5枚も敷いてました


『今風の板張りにしたい』と要望がありました

フローリングにしたいとのことでしたが

弊社アドバイスによりカーペット仕上げにすることになりました


理由

  1、 断熱材を入れて施工したとしてもフローリング独特のひんやり感に   
      慣れないと思われること→カーペットの敷き重ねが考えられる

  2、   床座生活が長く、冬はこたつを使用していること

  3、 たまに、この部屋で昼寝をすること
   
イメージ 2

(こたつで寝ると気持ちいいもんね)




お歳を召した方が生活スタイルを変えるということは

容易なことではありません


流行りの… 今風の… 掃除が楽だから 

こういった理由から、畳をやめてフローリングに変えたいという方が多いですが

自分の生活スタイルに合った部屋を作らなければ

居心地のいい部屋にはなりませんよね


そのため、カーペットをお勧めしました



今回はグリッパー工法を採用したため

カーペットの下にアンダーフェルトを敷いています

これにより断熱・弾力・防ダニなど可能になります




畳撤去後の状態です


イメージ 3









大引き・根太撤去後の写真です

腐った大引きや根太を新しく交換しました  束も鋼製束を使用しました

イメージ 4

床が凹んでいる箇所があると書きましたが案の定、軸組材が腐っていました

撤去後の木を見ると白アリが原因ではなく、結露による木材の腐れによるものでした






断熱材としてスタイロフォームを設置します


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その後、コンパネを敷きます

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その上に、アンダーフェルトを張ります

写真では分かりませんが、ずれないようにタッカーで留めています

イメージ 7


部屋の四方に見える赤いのはグリッパーです

図で見るとこんなかんじです

イメージ 8


グリッパー工法やピールアップ工法って

建築士の内装工事の試験でよく出ますよね

このグリッパーにカーペットを引っ掛けていきます






仕上がり写真です



イメージ 9


色が一般的なベージュのため落ち着いた雰囲気となりました

部屋に茶箪笥やテレビなどの物を置くので

このくらいシンプルなくらいがちょうどいいと思います




施工完了から数週間後にお邪魔したとき

『このまま、寝っ転がっても痛くないし冷たくないから

 カーペットにして、本当によかったわぁ』と言っていただきました



そう言ってもらえると、カーペット提案したかいがあります

ぜひ、施主様には長生きしていただきたいと思います


ありがとうございました!


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出来立てほやほやです

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